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ノートルダムの鐘のkahoのレビュー・感想・評価

ノートルダムの鐘(1996年製作の映画)
3.7
心優しいカジモドのお話。

判事はディズニーの中で断トツで気持ち悪い悪役だと思います。

自分の欲望のために独りよがりな正義の名の下、他者を見下して踏みにじって、なのんの罪悪感も感じない。マリア様に歌うシーンのおぞましいこと。心から気持ち悪いです。他の悪役も動機とか大概酷いけど、この判事は人を人と思わない行動で一貫してて、子供に見せたくない感じです。

優しさと強さを持っていれば、見た目なんか問題じゃないって話だと思うんだけど、エスメラルダが選ぶのは。。
前観たときもそこが引っかかりました。
エスメラルダは見た目で決めたわけではないかもしれないけれど、切ない。。

同じように優しく強い心を持ってたら、やっぱり人は見た目で選ぶのでしょうか。

カジモドは判事の刷り込みで自分で自分に鎖をかけてて、そこから自分の意思で踏み出すことができて、それはハッピーエンドなんだけど。

ノートルダムの鐘をつく役目を担う彼が、自由に流れてゆくジプシーの彼女と一緒には居られないのもわかるけど。

完全なハッピーエンドじゃないとこも含めて、だいぶ異色のディズニー映画。
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