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パンドラの箱のsonozyのレビュー・感想・評価

パンドラの箱(1929年製作の映画)
4.0
ハリウッドからドイツに渡ったルイーズ・ブルックスの代表作の一つ。
G・W・パープスト監督の1929年サイレント作品。

艷やかなボブカットの美しい踊り子ルル(ルイーズ・ブルックス)の魅力満載でした。このジャケ写通り。

最初のパトロンのシゴルヒ爺さん。
愛人・シェーン博士(新聞社社主)。
シェーンの息子/秘書のアルヴァ。
興行師ロドリゴ。
といった男たちとのあれこれ。

結婚、殺人容疑、裁判、逃亡、極貧...
そして、売春を覚悟に街へ出て殺人鬼と出会ってしまうクリスマスの夜の悲劇まで、ルルのまさに波乱万丈物語。

タイトル「パンドラの箱」は、ギリシア神話で人類の災いとして地上に送り込まれた女性パンドラが開く箱という意味のようですが、裁判の場面で、ルル=パンドラとされるシーンが出てきます。

ルルにレズビアン的な態度を見せる伯爵夫人も登場するんですが、この時代、相当斬新だったんじゃないでしょうか。
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