電気羊

ヒートの電気羊のレビュー・感想・評価

ヒート(1995年製作の映画)
4.4
豪華ハリウッドスターてんこ盛りキャストの超絶バイオレンス・クライム・アクション。

クリストファー・ノーラン監督の「バットマン:ダークナイトトリロジー」の元ネタだとか。
ティム・バートン監督の「バットマン」はダークファンタジー色が強かったので、最初「ダークナイト」を観た時、銀行強盗の銃撃戦のあまりの生々しい凄惨さに、ヒーロー映画じゃなくてギャング映画やんと思ったのも当然か。
そうやって見ると、刑事がバットマンで強盗団のリーダーがジョーカーのようで、まるで違和感がなかった。

切れ者のリーダーをが率いる強盗団は、銀行からギャングの有価証券を強奪する。
強盗団はギャングに対して6割で証券を買い戻すように交渉するが、受け取り現場でギャングが裏切り対立関係になる。
その頃、ロサンゼルス警察の敏腕刑事は、強盗団の尻尾を掴み、徐々に追い詰めていくことに。

刑事と強盗団のリーダーが、カフェで雑談のように犯罪について語り合うシーンは、ウルトラセブンとメトロン星人のちゃぶ台のようで良かったね。

強盗団のリーダーは、街で知り合った女性と結婚するため最後の仕事を企てる。銀行強盗は成功したように思われたが、実はギャングからの密告により警察に情報が渡っており、壮絶な市街戦となる。
なんとか窮地を脱した強盗団のリーダーは、報復のためギャングのボスを殺害する。

一方、強盗団を取り逃がした刑事が、自宅に戻ると家庭を顧みない夫に愛想を尽かした妻が浮気をしており、娘が自殺未遂を図っているという、なかなかに辛い展開。

強盗団のリーダーは、愛する女性と高跳びするために空港へと向かうが。密告者が空港のホテルに泊まっているという情報を得て、密告者を殺害する。だが、密告者は既に刑事により監視体制下にあったため、強盗団のリーダーがホテルに現れたことが発覚する。

ホテルに急行した刑事は、走って逃げ去る強盗団のリーダーを追って空港に進入、滑走路を横切り原っぱのコンテナヤードで一騎打ちとなった結果。バリバリの緊張感の糸を切らさず、飛行機のライトに映し出されt強盗団のリーダーの影の動きを読んで銃撃した刑事はリーダーを射殺し逃亡を阻止したのだった。

うーむ、ハードボイルドの極みだったね。
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