TakashiM

ヒートのTakashiMのレビュー・感想・評価

ヒート(1995年製作の映画)
3.9
アル・パチーノVSロバート・デ・ニーロ。
敏腕刑事VS敏腕犯罪者
漢VS漢。

世界的な名優が並ぶだけで画になってしまう。めっちゃ眼福。
どの表情もかっこいいし、どの角度でも様になってしまう。

二人を軸として物語は進むが、その軸のさらに中心にあるのが、孤独。
刑事アル・パチーノは、仕事一辺倒で結婚生活は最悪。
それでも自分のスタイルを曲げることはできない。
犯罪者デ・ニーロは「30秒でいつでも高飛びできるよう」人間関係は一切持たない。


二人の共演はもちろんあるが、同じシーンに二人が映るのは本作が初らしい。
それが、ファミレス(?)で二人が直接対面するシーン。
スクリーン越しに緊張感というか、二人のオーラがぶつかり合うような感覚が伝わってきて、すごい。
ワールドクラスの戦闘力を持つ二人の「氣」が、交錯してるってやつだね。
しかも、このシーンってアドリブだったんだと。


もう一つの見どころは、街中での銃撃戦。
臨場感が強烈だった。
音とかカメラワークの巧みだったのだろうけど、とにかく強烈。
ネタバレサイト然り、フィルマの皆さんの感想然り。このシーンはスゴイ評価。

「よくある」カーチェイスシーンがないのも嬉しかった。
カーチェイス、個人的に凄く苦手、というより観すぎて飽き飽きしてるので。


すごい映画だとは思うけど、そこまで言うほどハマれなかった。
シナリオとしてはありきたりだったからか、骨太過ぎてお涙シーンが少なかったからかな。
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