このレビューはネタバレを含みます
ああ、これはたまらないですね。
特に、ヴィンセント(アルパチーノ)とニール(ロバートデニーロ)がコーヒー飲むところの会話から、ラストまでがすごい。
すべてを捨てて、30秒で姿を消すルールもクールだ。よく仲間の一人が欲を出して指示を守らず失敗するパターンとかあるけれど、これはそんなアホ集団ではなくて良かった。ニールの頭の良さとヴィンセントの勘の良さがすごい。
マイケルマンは、こんな話が上手いですね。悪なりのプロ意識みたいなとことか、男と男の友情みたいなのとか、ラストの切なさとか、残された女性とか。
シャーリーンがクリスを逃がして、警官に口を割らなかったシーンは、パブリックエネミーのマリオンコティヤールを思い出した。
マイケルマンの描く女性は、いつも切ない…。
(いや、例外もある。マイアミバイスは珍しくハッピーだったけど、あれはマイケルマンらしくない(笑)。テレビドラマの企画ものだったから、やむを得ず??だったのね??と思ってる(笑))
私は、マイケルマンの音響や映像のセンスも好み。
音響は、銃声の音が乾いてる感じがイイですよねぇ。
映像もクール!特に青い光の玉ボケを多用。コラテラルの時もそうだったけど、何故か、東京砂漠とか、ブルーライトヨコハマとか、昭和歌謡のワードが頭に浮かんでしまう(笑)。
あと、今作も、車にコンテナに、プツプツ穴を開けまくってましたね。
マイケルマンは、コラテラルも、パブリックエネミーも好きだけど、これらより先にヒートが作られているんだから、後の作品が逆にヒートからの流れをくんでいるということだね、今考えると。
元のメイドインLAというのも、いつか見てみたいものだ。
今作は3組の男女のストーリーがあったし、見応えも3作分くらいのボリュームがあった気がする。お腹いっぱい!
お気に入りの作品が増えました。
午後ロー、サンクス!