オルフェ

ヒートのオルフェのネタバレレビュー・内容・結末

ヒート(1995年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

ああ、これはたまらないですね。

特に、ヴィンセント(アルパチーノ)とニール(ロバートデニーロ)がコーヒー飲むところの会話から、ラストまでがすごい。

すべてを捨てて、30秒で姿を消すルールもクールだ。よく仲間の一人が欲を出して指示を守らず失敗するパターンとかあるけれど、これはそんなアホ集団ではなくて良かった。ニールの頭の良さとヴィンセントの勘の良さがすごい。

マイケルマンは、こんな話が上手いですね。悪なりのプロ意識みたいなとことか、男と男の友情みたいなのとか、ラストの切なさとか、残された女性とか。

シャーリーンがクリスを逃がして、警官に口を割らなかったシーンは、パブリックエネミーのマリオンコティヤールを思い出した。
マイケルマンの描く女性は、いつも切ない…。

(いや、例外もある。マイアミバイスは珍しくハッピーだったけど、あれはマイケルマンらしくない(笑)。テレビドラマの企画ものだったから、やむを得ず??だったのね??と思ってる(笑))

私は、マイケルマンの音響や映像のセンスも好み。

音響は、銃声の音が乾いてる感じがイイですよねぇ。

映像もクール!特に青い光の玉ボケを多用。コラテラルの時もそうだったけど、何故か、東京砂漠とか、ブルーライトヨコハマとか、昭和歌謡のワードが頭に浮かんでしまう(笑)。

あと、今作も、車にコンテナに、プツプツ穴を開けまくってましたね。

マイケルマンは、コラテラルも、パブリックエネミーも好きだけど、これらより先にヒートが作られているんだから、後の作品が逆にヒートからの流れをくんでいるということだね、今考えると。
元のメイドインLAというのも、いつか見てみたいものだ。

今作は3組の男女のストーリーがあったし、見応えも3作分くらいのボリュームがあった気がする。お腹いっぱい!

お気に入りの作品が増えました。
午後ロー、サンクス!
オルフェ

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