ろく

クリープショーのろくのレビュー・感想・評価

クリープショー(1982年製作の映画)
4.0
逃げろや逃げろ!逃げ逃げろ!③

小さいものが迫ってくる、第3弾は満を持してGです。

これ全5話と玉手箱みたいな話がいっぱい詰まっているんだけど、その中でも5話目の「クリープショー」がたまらなく怖い。

というか生きているから!全部本物だから!潰されるから!口から出てくるから!GだからGだからGだからGGGGGGGGGGG!

ああ、見ているだけでむずむずします。特にシリアルの袋から大量のGが出てくるとこなんかもうダメですよ。あれ見たらシリアル買い置きできないです。あ、お米もダメ。あ、小麦粉もダメ。だってあけたらGGGGGGGGGGG!もうトラウマなんで一度は見てGを体感しよう。

ちなみにこの映画観たのは大学のころが最初だった。当時恋人未満、友人以上の女性の家で見たんです(レンタルで借りた)。もう見たあとお互い無言ですよ。その後の展開も何もなくそそくさと帰ったのを覚えてます。全部、お前のせいだからな、スティーブン・キング!

あ、G以外の話も面白いですよ、簡単にレビューしますね。

1話「父の日」★★★
独りずつ殺されるのがほんとドリフのコント。I want to eat a cake!どんだけ食べたいんだ。

2話「ジョディベルリの孤独な死」★★
中身としては面白くないんだけど、スティーブン・キングが主演なだけでおおってなる。演技は大根。

3話「押し寄せる波」★★★★
もうレスリー・ニールセンのサイコパスが止まらないです。というか渡部健も矢口真理も東出昌大も松本仁志もみんなみんな不倫したらこうなるからな。不倫ダメ絶対!単なる復讐ものでなく最後も少しツイスト。

4話「開封厳禁」★★★
悪妻クサンチッペとポーの「モルグ街の殺人」がセット。たしかにあれだと殺したくなるわぁ。

この手のネタだと「ヒッチコック劇場」や「ミステリーゾーン」、日本だと「世にも奇妙な~」があるけどロメロとキングという悪趣味の二乗がかかっているんでこれでもかなのが本作の特徴。無駄に驚かせるから安心して(できねーよ)。

まあ前の4話もそれぞれ面白いんだけど白眉はやっぱり5話だよ。これだけ見てうげえって気になってごはん食べてうげえって気になってトイレ入ってうげえって気になってうげえうげえうげえって一生えずくから安心してくれ(やっぱりできねーよ)。

※狂言回しの少年はなんとスティーブンキングの実子。今はミステリ作家になっている。ジョー・ヒル。映画「ブラック・フォン」の原作者だったりする。

※え?Gが何かわからない?いやわからなくていいんじゃない。だってGはGだから。ほらこれ読んでいるあなたの後ろにもいますよ。カサカサ。カサカサ。カサカサ。ほらGがいるから、あなた見ているから。
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