らんらん

信子のらんらんのレビュー・感想・評価

信子(1940年製作の映画)
3.5
清水宏監督作品、出演者は高峰三枝子、三浦光子、岡村文子ら

【内容】
高峰三枝子はお国から出てきたばかりの新米教師
とりあえず知り合いの芸者(飯田蝶子)の家に居候しながら女学校で体操の教師をしていたのですが
すぐさま芸者の家にいるのがバレちゃったので寄宿舎(いわゆる寮)で舎監(寮母的なやつ)をしながら教師をすることになりました

そんな高峰三枝子の教師生活ですが、なかなかうまくいかないこともあり当初は泣き出すこともありました
田舎(たぶん広島あたり?)から出てきたので訛りが強くて生徒(特に三浦光子)らにはバカにされるし
寄宿舎生活でも悪戯(犯人三浦光子)によるお化け騒動があったり

とにかく問題児の三浦光子に手こずる毎日です
でもそんな三浦光子にも事情があって、、、寂しがり屋のかまってちゃんだったわけで、、、

そんな新米教師高峰三枝子が熱血して頑張るドラマ

【感想】
女学校が舞台の物語なので男は全然出てこない特殊な映画(厳密にはいくつかのシーンで出てくるけど)

なんか途中でこんなの見たことあるような?って気がしてたんだけど、木下恵介の「女の園」だったわ!
確かあれも高峰三枝子が先生してたのよね、まあ、だから何?で別に比べる必要もないけどなんか思い出しちゃった

・良かったところ
やっぱり高峰三枝子が好演してるところ、ハッキリしてるところが気持ちいい
すぐ怒っちゃうし過激なところ、考えが足りないところもあるんだけど、真面目でひたむきだから悪い感じしない
なかなかあんなふうには出来ないと思う、他の先生たちみたいに事なかれになっちゃいがち

他の先生たちは良く言えば大人な考えなんだろうけど、高峰三枝子にさえ「まだ若いから、何も知らないから」みたいな事なかれだもんね

それにしても高峰三枝子がキリッとしててカッコよかった、あんな先生が女学校にいたらそりゃモテるよね

・三浦光子
もう一人の主役、女学校で何かと問題を起こす
なんかいつもビッチ役で出てる気がしてたけど、女学生役でもこうなんだ、さすがだわ
ただ思うのは、寂しがり屋のかまってちゃんだったってのはかわいらしすぎかなぁ
もっとやさぐれてて欲しかったけど、時代的にはこれで十分だった感じ?いやでもこのレベルのかまってちゃんは小学生レベルな気もするけど、、、
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