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信子の324のレビュー・感想・評価

信子(1940年製作の映画)
4.0
学園ものの文法が恐ろしいほど完成されている。
導入が素晴らしい。女学校に訛った新任教師が降り立つ。明確で簡潔。訛りへの嘲笑。攻勢に出た新任教師の恐ろしさ。しっぺ返しをくらって失踪した細川さんを探す件が秀逸。異次元のような静寂さが訪れる。そこで響く「細川さ~ん、栄子さ~ん」のリフレインが異様に心地よく、ずっと聞いていられた。
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