メイマーツインズ

チェンジリングのメイマーツインズのレビュー・感想・評価

チェンジリング(2008年製作の映画)
4.1
《いつまで祈れば、息子は帰ってくるのか…》

監督クリント・イーストウッド、主演アンジェリーナ・ジョリーの真実の物語。
《灼熱の魂》《湯を沸かすほどの熱い愛》に続く、太陽よりも熱く、海よりも深い母親の”愛〟。

1928年ロサンゼルス。女手一つで息子ウォルターを育てる母親クリスティン(アンジェリーナ・ジョリー)。ある日突然ウォルターが失踪。そして、5ヶ月後息子として帰ってきたのは、全く別人の男の子だった…

アンジーが渾身の演技!
ここまで母親の愛を感じさせる、深い表現ができるのは、アンジー自身の内面からきているように思えてならない。

この作品は、1928年に実際に起きた《ゴードン・ノースコット事件》を題材にしてあり、作品中の登場人物はすべて本名…
信じられないようなロサンゼルス市警の汚職・怠慢を描いてあり、それに屈しないクリスティンにイーストウッド自身の正義に対する信念をみたような気がする。

”希望〟が人間に欠かせないエネルギーであることを、この作品はあらためて教えてくれます。