ゆきやんまる

チェンジリングのゆきやんまるのレビュー・感想・評価

チェンジリング(2008年製作の映画)
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12/11/13
チェンジリング」
86点

突如、行方不明になった息子、その息子が見つかったと警察はいう。だがそこに居たのは全くの別人。警察は評判が下がるのを恐れ、その子が「息子」だと強要する。そこから彼女の戦いは始まる。

まず第一にクリントイーストウッドの凄さ、何作、名作たるものを生み出すのだろう。ミリオンダラーベイビー、グラン・トリノ、許されざる者、どれも良かった。そしてこの作品は実話、そう思うと恐ろしい部分がいくつもあった。アンジェリーナジョリーの演技の凄さ、それもこの作品には欠かせないものである。母であるクリスティンが「息子を返して」その思い出ただただ頑張り続ける。涙を流す演技、犯人が死刑となる時の顔、帽子の陰で目をはっきり見せなくする演出もにくい。
時代が時代なだけに(1930年代)警察のずさんな対応や警察に刃向かう者への仕打ち、今日、私たちは新聞やTV、ラジオで行っていることだけを信じているがそのことについてもいくら時代が違うとはいえ、考えさせられる部分があった。