ゲル

チェンジリングのゲルのレビュー・感想・評価

チェンジリング(2008年製作の映画)
3.7
怖さの異なる二種類のホラーだった……。
どちらもとても信じ難いことで、かなりとんでもないことなのに、低く流れる音楽と共に静かに展開されていく。
置かれている状況が次々と変化するなかなかの難役を、アンジェリーナ・ジョリーが完璧に演じていた。
色合いを抑えたシックな世界観のなか、彼女の瞳の奥の光と、力強いほど赤い唇が脳裏に焼き付いて離れない。
事件よりもクリスティンの人生に焦点を当てた重めの作品となっているので、集中して観ると精神的にずしりとくる。
刑の執行シーンに衝撃を受けた。
まさか、目の前で……。
後半は少しテンポが良くない印象を受けるが、裁判のシーンがダラダラ続かないのは良かった。
子役が全員上手すぎる。
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