このレビューはネタバレを含みます
観賞を終えた後、胸にずっしりとくるものがある。
これから観る人は覚悟して観ておいた方がいいかも。
これほど目を覆いたくなる場面がたくさん出てくる映画、久しぶりに見たなぁ。
取り敢えず辛い。本作はノンフィクションでただただひたすら現実。
アンジェリーナジョリーの鬼気迫る、迫真の演技でより一層現実感が増したと言うか、イーストウッドの作り出した演出がその当時の張り詰めた空気感や絶望感を作り出していた。
最後までもしかしたらって願ってた 息子との再会 という奇跡は起きなかった。母親が息子が生きていることを信じて希望を持ち続けるといって物語は終わりを迎える。そんなラストで母が何よりも子を思う気持ちの強さがこの物語の肝になっていると思った。
悲しすぎる現実。今やそこら中に悪意は潜んでいると思う。
ネット社会でも誹謗中傷や実社会でもいじめや悪口がそこら中に起きていて、良くあることだと日常に潜む罪を許してしまっている部分があると思う。
そんな社会での自分のあり方、生き方を再認識される映画だった。