甘味

クリクリのいた夏の甘味のレビュー・感想・評価

クリクリのいた夏(1999年製作の映画)
4.2
あぁぁ…凄い。こんなにも優しくて暖かくて心洗われる映画、なかなかない。とてつもなく美しい作品でした。
今の時代では完全に忘れ去られている、人間の本当の意味での「豊かさ」がこの映画にぎっしり詰まっています。生きていく上で、自分にとって何が一番大事かを改めて思い出させて貰えた気がしました。

ジャケットの時点でめっちゃ好みだったんで期待が膨らんでたんですが、始まった瞬間「あぁ、好きだわ」って。いい映画ってのは往々にして冒頭で心掴んでくるもんなんです。

ひょんな事から沼地に住み着くことになった一人の男とその友人達の貧しいながらも暖かく豊かな自給自足の生活。語り部はそこで共に生活する少女クリクリ。
登場人物は殆どおっさんなんですが、みんな個性的でとっても魅力的。その中で幼いクリクリの純粋さがまた際立ってめちゃくちゃ癒されます。

しかし私が一番やられたのは主役のジャック・ガンブラン演じるガリス。私の中で結婚したい男ナンバーワンに躍り出ました。何ですかこの「金は無いけどこの人なら間違いなく幸せにしてくれる」感は…いやぁ参った。
一瞬ウインクするシーンがあるんですけどね、それでもう完全にノックアウトですよ。(1時間37分辺りです。女子必見)
石橋を叩いて渡るタイプの私でも、ガリスなら恋人期間飛ばしていきなり結婚しても全然大丈夫だわ。二人で慎ましく幸せに暮らしていこうね…(アホ)

観賞後は腹の中に溜まったドス黒いコールタールが跡形もなくすっかり消えていました。これぞ心のデトックス映画。
また毒が蓄積されてろくでもない状態になった頃に観よう。定期的に観て浄化されようそうしよう…(決意)

最後に、この作品を薦めてくれたJちゃんに感謝の気持ちを込めて。ほんとありがとね~!