広島カップ

ジャンヌ・ダルクの広島カップのレビュー・感想・評価

ジャンヌ・ダルク(1999年製作の映画)
3.3
リュック・ベッソンの作品をそれほど多く観ている訳ではないので確かなことは言えませんが、彼の描く様々なスーパーパワー系にはなんだか"上から降りてくる"物が多いような気がして、そういうのが好きなんだなぁと感じます。

本作のジャンヌも正にそんな感じが終始漂っています。
上から降りてこなかったらジャンヌ自身はどうだったのか?ジャンヌ本人は何処にいたのか?が気になってしまいます。"地上に降りた最後の天使"なんて脳天気な日本のポップミュージックもありましたが、彼女自身のアイデンティティ「人間ジャンヌ」がもっと見れたらなあと思いました。

どうしても違和感が拭えないのがジャンヌを始めフランス側の人々が皆英語を話していること。これは作品の成立条件としてかなりなマイナスポイントではないかと思います。
英仏両国の歴史的な対立の話である本作の場合、敵と同じ言葉を話しているのは台無しです。
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