フランス映画の傑作「コーラス」の監督主演コンビが再びタッグを組み、またもや大ヒットを記録した本作。その「コーラス」が好きな方であれば、間違いなく満足できる作品でしょう。
1936年のフランスで、一度潰れた劇場を再建する人々を描いたドラマ。大体は良い意味で予想通りの内容。劇場が無くなり、同時に職も失って落ちるところまで落ちた主人公たちが、再起をかける流れにグッときます。
登場人物各々のエピソードも見応えがあり、それぞれのストーリーがクライマックスに向けて集約される展開に面白味が感じられました。
時に寂しさを演出したり、時に一気に気持ちを高揚させる音楽のメリハリも良かったし、あの幕の下ろし方も大好きです。
「コーラス」と比べて、本作の知名度があまり無い感じなのが残念。是非多くの方にご覧になってほしい作品ですね。