Risa

最後の戦いのRisaのレビュー・感想・評価

最後の戦い(1983年製作の映画)
4.7
実は 台詞が一切無かったなと気がついたのは 観終わって 他の人のレビュー覗いた時。ほんのちょっとは あったかと思ってしまいましたが、、無いですね 笑

白黒映画なんですが、舞台は荒地、廃墟、砂埃にまみれた荒々しい雰囲気でありながら、あくまでも優しく綺麗な白黒でまとまってます。

少し前に観た『神風』、内容はちょっと B級感いなめないのですが、製作にリュック・ベッソンが関わり、音楽はエリック・セラ。あのB級感にエリックセラ 妙にマッチして、そこが◎ その頃のリュックベッソン×エリックセラに興味が出ました。

人気のない荒廃した街の話なので、効果音と少ない音楽で充分です。

話は、近未来、大気汚染の為に声帯から声を出せなくなってしまった時代設定の様ですね。

オフィスの高層廃墟ビルで 広々としているのにオフィスのテーブルが2つと椅子が二脚だけ 壁は一面ガラス張り、なぜか全てが砂にまみれていて、床は砂で埋まってる感じがとても良いです。

街に出た主人公ですが、街は朽ちており、人は3人しか出てきません。
村?には そこそこ居る模様。村という程のものでもないです。
どうも、地球には急激な変化があったのでしょう。大気汚染、水質汚染による 食料、飲料不足、病気が流行って大量に人が減ったのか、餓死か、当然 強奪、争いもあったのでしょうと 適当に想像。

ジャンレノは、医師に 物資を届けてましたが、医師とは他人なので、ジャンレノは誰かの雇われ人なんだと思います。
割とちゃんとした防御具をつけたジャンレノに対して、手作りの防御具をつけた主人公。
廃墟ビルを駆け回ります。小さい廃墟ビル感は好きですが、どこか頼りない主人公と完全に強すぎるジャンレノや、台詞がないからこその、医師とのコンタクトは 終始 主人公は子犬の様。
なんとも強いのかなんなのか分からない 主人公は たまにシュール。

ちなみにジャンレノ、戦う時も、ガスマスクみたいなのを被ってる時も常に丸眼鏡かけてます。

とりあえず 砂漠やら、朽ちてる建物やら 砂で 包まれたところが好きな私には 満足砂まみれ◎
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