南森まち

第9地区の南森まちのレビュー・感想・評価

第9地区(2009年製作の映画)
4.0
エイリアン難民が地球に現れてから28年後、人類はアフリカに「第9地区」を設けてエイリアンを隔離していた。
エイリアン対策課職員の主人公は、エイリアンの第10地区への移住交渉の責任者に任命される。交渉中、主人公は容器を不用意に取り上げ、中の液体を浴びたことで体に異変が起き…というお話。
人種差別、特にアパルトヘイトを意識させる設定になっている。

前半はニュースショーの動画を切り接ぎしたような演出で皮肉が効いて面白いが、後半はシンプルすぎるSFアクションになっていて仰天する。結構な異色作。

エイリアン達を差別していた主人公が、後半に勇気と機転に優れた人道的なキャラに変わるのは違和感が大きい。が、その分キャラクターが少なくなり、ストーリーはかなりシンプルで分かりやすい。

エイリアンの造形やネコ缶が大好物だという設定、エイリアンの機器、地中から宇宙船が飛び立つシーン等のSF描写は非常に素晴しく、心躍るものだった。

一見の価値あり!