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第9地区のこどものレビュー・感想・評価

第9地区(2009年製作の映画)
4.0
異文化の人間は宇宙人...
言い得て妙なのかもしれない。たしかに「宇宙人」と同じくらい理解し難い人々が悲しいことに存在する。文化が違えばなかなか分かり合えない。まぁそれはしょうがない事だ。

さらに悲しいことに、私たちは理解できないものを排除したくなってしまう。それもまぁ...しょうがないことだ。

さらにさらに悲しいことに、実際にそのような排除が行われている。それはしょうがなくない事だ。

この映画の評価されるべき点は、「異文化の人間は宇宙人」とした上でマジでそれについての映画を作っちゃったこと自体にあると思う。ホント、よく思い切ったな。モキュメンタリー風に「エビ」へのテキトーで差別的な対応の様子が淡々と映し出され、その様子はそのまま現実世界での被差別者に対する社会の冷酷な態度と重なる。こんなにもわかり易い、皮肉なまでにわかり易い風刺映画がこれまでにあっただろうか?

〜クソみたいな余談~
この映画は公開当初に1度鑑賞したんですけど、それからずーっと劇中のポテトの映像がずっと頭に張り付いてしまいました。あんなジュワジュワしてるポテトあるか?なんなんだあのポテト...ジュワジュワしすぎだろ...ってずーっと思ってました。おなかすく度に第9地区のポテトの映像が頭をよぎってました。
で、つい最近これ見直したんです。
え?なんかポテト色あせてね?べつにそんなジュワジュワしてないし...してないよね?マジでどうでもいい話かもしれないごめんなさい。でも自分的には大問題で、滅茶苦茶裏切られた気分になってしまいました。人間ののうみそってこわい。みんなも思い込みには気をつけよう!! 読む価値、無し!W
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