rYt

第9地区のrYtのレビュー・感想・評価

第9地区(2009年製作の映画)
3.8
B級を装ったS級映画。

本作の特徴は以下の二点。
・「エイリアン≠野蛮な侵略者」というありそうでなかった構図。逆に、虐げられる存在という設定。念頭にあるのがアパルトヘイトであることは言うまでもないが、異質な者に対する人間の残虐さが的確に描写されててベリグ。

・「人間もエイリアンに成りうる」といういかにも斬新な設定。後半にじわりと効いてくる。

他に類を見ないエイリアン映画であることは間違いない。エイリアン惨殺してスカッとする類いのハリウッド型とは一味違った深遠さがありお気に入り。
rYt

rYt