みほみほ

第9地区のみほみほのレビュー・感想・評価

第9地区(2009年製作の映画)
3.3
うーん…微妙。私の嫌いな権力主義アメリカが詰まっていたような感じがして、観てていい気持ちはしなかった。第9地区にエイリアンが住み始めて移住計画なんやかんや言っているが、立ち退きの話をしに行く過程で 相手が強い事もあるけど、脅したり後ろから棒で殴るなど、手段が汚くて胸糞が悪い。今回はたまたまエイリアンが相手なだけであって民族間の戦争にも似ててブルー。

主人公の人間性も 最初は穏やかな人なのかと思いきや 愚かすぎて随所で腹が立つし、エビ親子と出逢ってからも自分の事しか考えてないしで 気分が悪い。

エビ親子は一度裏切られながらも助けようとするし、息子ちゃんは懐いて可愛いし、他のエビからは見られなかった側面が大きかったので好きになった。

登場人物は 強欲で貪欲なやつが多いし、戦を楽しむような手強いハゲには胸糞が悪くなる。早く死ねや!と思いきや最後の最後まで生きてるし。

音楽がまるっきりミストみたいで、余計に絶望感を掻き立てられるのかもしれないし、チャッピー観た時に味わった気分に似たものも少し感じた。

変な信仰をしてるギャングなり、貪欲な組織なり、行き場をなくしたエイリアンなり、ゴタゴタしてる割に 最終的にはエビ親子と主人公の物語が濃かったので、まぁそこは好きだったかな。

ドキュメンタリー調なので 最初は退屈だったけど、途中から最後まではなかなか見応えがあった。

エビ親子頑張ってね!
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