高校の野球部で三塁手だったことから"サード"と呼ばれる、少年院行きになった男の姿を通して、青春の焦燥感を浮き彫りにした作品。
東陽一監督は独特のタッチで、観念的に青春(性春)の脆さや危うさを描いているが・・・若かりし初見の時はうまく理解できなかった世界観も、さすがに今ではノスタルジックに、妙に頷いて見れましたね。
そう、一番ホームベースに近いサードながら、それが見えない苛立ち・・・疾走し続けざるを得ないラストがメチャクチャ印象に残ってます。
キャストでは、永島敏行の朴訥な熱演に・・・森下愛子の瑞瑞しさがいい。