上海十月

サードの上海十月のレビュー・感想・評価

サード(1978年製作の映画)
4.3
本作は、節目節目で見る事が多い作品。何回見てもオープニングのドキュメントぽい演出とモンタージュが最高だ。そして、他の作品は、どうも馴染めないが本作の寺山修司脚本は、個人的に最高だった。「ここは、九月の街だ。」フレーズが決まっている。そして詩的な映像と妄想が混在していく。もっともらしい事を言う大人たちへの皮肉が効いている。女の社会での順応性の高さがセックスを通して描かれる。男は、お子様だ。峰岸徹のヤクザもんは怖い。詩的な味わいがある青春映画だ。78年は、「スターウォーズ」「未知との遭遇」「野性の証明」で大作路線が目白押しで本作は、ヒットしなかったがキネ旬1位だった。こう言う映画は、もう何年も見た事がない。
上海十月

上海十月