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チョコレートのhのネタバレレビュー・内容・結末

チョコレート(2001年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

実の息子が死んでから自分の行動の愚かさに気づくなんて、どれほど悲しい話なんだろうか。

自分の愚かさに気づくときにはもう遅すぎることが多い。
でも、それでもそれに気づき変わることが出来る人はその愚かさに気づかず人生を終える人よりも何倍も強く、勇気がある。

あのお父さんは自分の言っていることが正しいと思って生涯を終えると思うと、怖いというよりもまず先に悲しさが勝ってしまう。
きっと、あのお父さんのお父さんも同じようなことをしてきたんだろう。その世界しか知らない人間はまた同じ人間として育つ。それを疑いもせず。

これは人種差別に限らないよ。小さな世界で生きている人たちは、それがその人たちの全てでてあって、それ以外は 常識はずれ になってしまう。それがたとえとても残虐であっても。
それってすごく恐ろしいことなんだよ。
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