ちぇるごまる

チョコレートのちぇるごまるのレビュー・感想・評価

チョコレート(2001年製作の映画)
3.8
人種差別・貧困問題をテーマにした男女の物語。
黒人の夫は死刑、一人息子は轢き逃げされ、一気に孤独になってしまった美しい黒人女性。
親子三代に渡り、刑務所の看守を務める白人男性。
一代目祖父の黒人蔑視の精神が二代目の父に受け継がれていたが、三代目の息子は繊細で優しいが故に、ある黒人男性の死刑執行時に気分が悪くなったことから祖父に小心者と罵倒され自殺してしまう。
息子が自殺してしまったことで、これまでの自分を振り返り少しずつ変化していく二代目。
そうして、偶然出会った息子を失った共通点を持つ彼と彼女。
男女の仲になってから知った、彼のこれまでの仕事。
自分の夫の死刑執行人。
人生とは皮肉なもの。
そして彼女の決断は…。

一代目の黒人蔑視を脱し、自分の正しい道を見い出すには時間がかかったものの、人間性を取り戻していく二代目の心の変化が良かった。
また、ハル・ベリーの演技が素晴らしかったのも印象的な作品。
ちぇるごまる

ちぇるごまる