kotatsudead

「A」のkotatsudeadのレビュー・感想・評価

「A」(1998年製作の映画)
4.5
荒木浩のアイドル映画だ、という意見をネットで見たけど確かにそうかもしれない。観終わったあと思わず荒木をググって、荒木って京大でカンディンスキーの研究してたんだ!とムダ知識を得てしまった。
このドキュメンタリーを見て警察マスコミ近隣住民のほうがよっぽど悪で信者は人間味があると感じたらあまりに単純すぎだし、オウムや森達也の思うツボ。
女性経験について荒木に聞いたり、女子大生との交流シーンの見せ方が意地悪だな〜と思った。オウムソングを聴いて麻原の歌声に対して「音域広いですね」とか、魚や鳥が麻原の前に大勢集まってきたエピソードに対して「隠れてパンでも投げてたんじゃないですか?」とか森達也が突然笑いをぶっ込んでくるので本当に笑ってしまう。
信者の言葉はどれも強烈だけど、オウム被害者の会の人が荒木にかけた言葉が印象に残った。普通あんな言葉なかなかかけられない。あの人が一番人間味あるのでは。
kotatsudead

kotatsudead