「A」の暮色涼風のレビュー・感想・評価

サリン事件後の、世間がオウムを一番叩いていた頃に、なお麻原彰晃を敬い信者であり続けるのは何故かという、あくまで中立の立場からとらえようとしたドキュメンタリー。

オウム信者の視点から警察やマスコミ達を見る時点で、中立の視線は成立しなさそうだが、森達也によるニュートラルな質問の投げかけのおかげで維持できている。

この映画が映すように、オウムも社会も矛盾だらけである。
風化しつつある現在に、また「A」を追って撮ってみてほしい。