daiyuuki

The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

4.3
ビルマ建国の父と民衆から敬愛されるアウンサン将軍の娘アウンサンスーチー(ミシェル・ヨー)は、留学先のイギリスで知り合ったマイケル・アリス(デヴィッド・シューリス)と結婚し、子どもを設け幸せな生活を送っていた。1988年、母を看病するために久しぶりに生まれ故郷のビルマに戻ると、ビルマでは軍部が独裁を敷いており、学生民主化運動を武力制圧する凄惨な光景が広がっていた。アウンサン将軍の娘の帰国を知った民主主義運動家たちは、スーチーに選挙への出馬を懇願する。不安を抱きつつも民衆を眼前にして、立候補を決意するスーチー。それは、家族と引き裂かれた辛い軍事独裁政権との闘いの始まりだった――。
軍事政権が支配するビルマの民主化を目指すアウンサン・スーチーの苦闘を、ビルマ国外から支援するスーチーの夫マイケルとの夫婦愛、平和的な手段を貫き国民民主連盟への支持を粘り強く集めていくスーチーの奮闘を絡めて描かれていくヒューマンドラマ映画。カンフーを封印し演技だけでアウンサン・スーチーを演じ切ったミシェル・ヨーの女優魂が、印象的。
daiyuuki

daiyuuki