てりり

ノイバウテン 半分人間のてりりのレビュー・感想・評価

ノイバウテン 半分人間(1986年製作の映画)
5.0
十代前半で初めてみて衝撃を受けた作品。
フィルムセンターの石井岳龍自選シリーズの企画で、その中でも「PA轟音上映」と銘打ったPAを山積みした特別な上映で、ライブのように、会場中、椅子から体中までも震える轟音で久々に体感した。
今みても体の芯から杭打たれるような衝撃的な、アインシュテュルツェンデ・ノイバウテンの音楽、白虎社による暗黒舞踏、ノイバウテンもそこに同化するようになり、廃墟で、工業製品を打ち、叩き、穿ち、壊される物品までもがリストとして映像に詳細なデータ付きで陳列され、皮膚や血管から脳の髄まで衝撃が染み渡る異常で異様で他に換えが聞かない唯一無二の世界を実現してくれていた。
世界中の共鳴する人々に届いて欲しいし、もし見ていない人がいれば、絶対に観て欲しいと強く思った。
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