Otun

ニキータのOtunのレビュー・感想・評価

ニキータ(1990年製作の映画)
4.1
リュックベッソン監督を考えたとき、「レオン以前」「レオン後」だと捉えています。

「レオン後」はもうひどい。「フィフスエレメント」で『ん?』と違和感を感じさせてからの、年々の出がらし感。もう、毎度、どんどんと加速する安売り感。「ルーシー」とか。くそうルーシーよ。
比べて、「レオン以前」。
これで言うと全部好き。もう全部。「グランブルー」も「サブウェイ」も。どの作品もなんだかごわごわとしてて、無骨で、悲しくて。

今作「ニキータ」もしかり。
久しぶりに拝見しましたが、もうオープニングのドラッグストアを襲いに行く強盗たちの後ろ姿からのタイトル。ふーっ!いやぁかっこえええええ。
物語も破綻や突っ込み所は満載だけど(いやいやニキータ、この展開でお前が大使に扮するんかーい!で、大使館の奴気づかず挨拶するんかーい!!とか)。
でもね。でも、いい。むしろ、愛せる。
どのシーンも、どの画もやっぱりごわごわとしてて、不恰好で、無骨で。
美しくて、かっこいい映画だとおもっちゃう。
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