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舞妓と暗殺者の一のレビュー・感想・評価

舞妓と暗殺者(1963年製作の映画)
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津川雅彦のモノローグがいちいち大袈裟で最高。あの長い階段で高田美和との逢瀬を重ねるモンタージュがいい。特に、綿のような雪がふわふわ降りそそぐ中でのロングショットなんかすごく綺麗だった。津川と山本耕一との最後の対決がドギツイ効果音でアッサリ片付くと、高田美和が間髪入れずに「勝った勝った!」と情感も何も無視してあまりにも無邪気に喜ぶのがすごい。こんな素朴なリアクションは観たことがない。テレビの前で観てるんじゃないんだから。
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