R

マイ・プライベート・アイダホのRのレビュー・感想・評価

4.5
人類史上最高のイケメン リバーフェニックス演じる男娼マイクが、ウシガエルの権化みたいなおっさんのフェラを受けてるシーンから始まります。リバー君の恍惚とした表情、汗ばんだ肌、あえぎ声、口内に出したのでしょうか、果てたエロいボディーに投げつけられるドル札。何たるセクシー! マイクは、幼年時代に忽然と姿を消した母のイメージに今でも取り憑かれてて、思い出すたびに発作性睡眠に襲われる特異体質。そんな彼の面倒を親身になって見てあげてるのがキアヌリーブス演じるスコット。前半はポートランドでホームレスのような生活を送っている男娼たちの様子をオフビートな演出で見せていく。あるシーンでは舞台の芝居のような演出をしたり。ドキュメンタリーのようなリアルさで描いたシーンもあれば、ファンタジーのようなシュールな描写もある。アダルトショップの雑誌のシーンおもしろくて好き! けど、キャラみんな変な奴らばっかやし、あえての不自然な演出もあり。この変さは、突発的に現実からすり抜けてしまうマイクの見る世界のアンリアルさなんやろけど、苦手な人はかなり気に障る演出でしょう。特にボブというカリスマホームレスのクソジジイが街に帰ってくるとこらへんのおかしさはちょっと受け入れ難いかも。だが、後半、夢も希望もない捨て犬のようなマイクを、スコットが家族に会わせようとバイクに乗せて走らせてくれるとこから、マイクのスコットに対する切ない慕情が見ててイタタタタタってなってくる。焚き火シーンはホントに名シーンで、完全なるハートブレイクに呼吸困難。一度だけやけど抱いて寝てくれて、それはそれでよかったとも言えるけど。いや、つらすぎるわ。で、そこからまさかのどんでん返しが起こって、とんでもなく残酷で鮮烈な、滅びと繁栄のコントラストで終わります。ヘヴィー。全篇とてもヘンテコな上ほとんど希望のない青春映画なのに、これほどの魅力を持ち得てるのは、明らかにリヴァーフェニックスという圧倒的な個性があってこそ。顔と身体が魅力的すぎ。さみしくて、内気で、運命のシビアさに対抗できないやるせないもろさを秘めた瞳。常に痛みを感じ、震え、凍えてる。思わず大丈夫だよと慰めてあげたくなる捨て犬のような魅力。と同時に熟れたボディーに野性的セクシー。抱きたい男No.1でしょう、これは。リバーのおかげで、この映画は永遠の切なさと輝きと官能を得ていると思う。数あるガスバンサント作品のなかで、出来がいいとか悪いとかいう理由を超えて、てか、まぁ、正直出来がいいとは言いかねるが、一番好きなのはこれかもしんない。んー。多分。エレファントもいいけど。荒削り感も含めて。キアヌリーブスもすごい美青年やし。ラストのラストはちょっとくらいハッピーにつながってくれーーって思うけど。ダメンズ好きとBL好きは必ずチェックした方が良い作品かと思います。今回見るの6回目やったけど、見るたびに好き度合いが変わる不思議な作品。最初見たときはぜんぜん好きじゃなかったのにな。けど、前回見たときほど今回も好きとは思えなかった笑 アクが強い。
R

R