らんらん

都会という港のらんらんのレビュー・感想・評価

都会という港(1958年製作の映画)
3.5
大阪で布問屋を営む沢田商店のとうさん山本富士子が主人公
沢田商店は近年店が傾いており、老いぼれただんさん小川虎之助は頼りにならないので、お富士さんが東京、名古屋と駆けずり回ってのお金の工面で苦労している
その上3年前にワルの品川隆二と東京へ駆け落ちした妹こいさん(山本富士子の2役)を探し続けている
そんな状況で知り合った東京の興信所に勤める菅原謙次が深く関わるようになる、、、

まあ、、、スター映画だなーって
山本富士子が2役やる必要がよくわからない、双子の姉妹ってことなの?
でも2役出来るって時点でやっぱりスターですよね、山本富士子の2役って他にも何作かあるし、当時の人気ぶり?の現れなのかなと思う

ストーリー自体はまあそれなりって感じ、ラストもちょっと、、、色々とうーんって感じがする
菅原謙次のプロポーズに見てるほうも姉お富士さんと同じく、来たわね!ってワクテカしてるところで、、、まさかの妹お富士さんの方ですか!と
でもあそこで涙を堪える姉お富士さんの演技良かったなー、そして関西弁の巧みさ!ラストのテンション高く喋り続けるシーンは凄かった!あんたは浪花千栄子か!ってくらいコテコテで、それがまた良かったなー

お富士さんて大阪出身なんですねー、京マチ子はどんな映画でもそんなイントネーションだからすぐ分かるけど、山本富士子って普通に標準語な作品も多いよね?

見事なまでに関西弁づくしの映画なので、そっちの勉強にもなりました
最初とうさん?父さん?変な呼び方と思ってたら嬢さんでとうさんなんですね!で、妹の方はこいさん
この辺のワード知らなかったわー、なんか深いですねー

とにかく山本富士子の関西弁が見事な映画!うまく文章で表現出来ないけど、とても魅力的で、そんな山本富士子を堪能する作品です
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