かくも長き不在のネタバレレビュー・内容・結末

「かくも長き不在」に投稿されたネタバレ・内容・結末

彼は居なくなったわたしの夫に違いない!という彼女の質問攻め、かわいそうな女主人を案じる隣人たちが何度も呼ぶ夫の名前。
それは彼の夫としての記憶ではなく、収容所での尋問を思い出させてしまう、あまりにビターな展開。

彼女はわずかな可能性にしがみついて、冬を待とうとかくも長き不在を更に待つ、狂気じみたところでエンド。
最後男性が手をゆっくりあげるシーンではっと目が覚めた…
ラスト、名前を呼ばれて両手をあげるシーンにゾッとした

傑作と呼ばれる理由がよく分かった
GEO無料配信
目覚めて私の優しい人…
失われた記憶にすがる女
追い詰められる男
記憶を失っても体に染みついた記憶
台詞が多いわけではないのに
全てを物語させる男の姿、傑作です。
派手な戦闘シーンを入れなくても、戦争の悲惨さは伝えることができます。

どれだけ時が過ぎても、時代が変わっても、戦争を引きずっている人はいます。
決して戻ることのない時間と記憶。
そもそも彼は本当に夫だったのだろうか。
「きっと冬が来れば戻ってくる。」彼女は毎年のようにそう言っては、もう何人もの男を夫だと思い込んでいるのではないか。
はっきりと彼女にも、観客にも答えを提示しないのもこの映画の見所だと思いました。

戦争、そして夫の記憶喪失というと「ひまわり」という映画も思い出します。
きっとこのようなことは実際にもあったんだろうなと考えると、やるせない気持ちになります。
<記憶喪失の男と、待つ女のミステリアスな出会いと結末>

愛する夫を戦争に奪われ、消息不明になって16年「まだ生きているはず」とひたすら信じそれを支えに生きてきた女。
だから、人違いかも知れないのに偏執狂ととられかねない行動に出て、男が去っても、たぶん永遠に待ち続けるのだろう。
それが今を生きている意味だから。
男は自分に優しくしてくれる女に親しみは持つものの、記憶は戻らず、自分がどうしていいのか、訳の分からない不安に襲われる。
結局男は女の元を去るが、ピエールが言う「無事」も彼女を支える優しい嘘かも知れない。
戦争がもたらした長い不在、戦争によって引き裂かれた男と女、純愛というにはあまりに切なく、戦争の悲劇とともに重く心に響いてくる。
反戦映画にしてミステリアスな恋愛ドラマなのだが、その要因は「記憶を蘇らせることが出来るか」という展開と、「男は本当にアルベールなのか」という謎解きに惹き込まれるからである。
語り過ぎない、全てを明かさない、感情表現は演者の表情や所作に委ね、声高でなく静かに訴えてくる。
現代の映画が失った古い名画の良さがここにある。
アリダ・ヴァリはこのとき39歳、モノクロの繊細な陰影、抑制された静謐な映像の中で、絶対ではない記憶の深淵と希望の間で揺れ動く女心を切なく美しく演じている。
※映画のあらすじは『偏愛的映画案内』をご覧ください。
https://henaieiga.net
悲しすぎる!!!

記憶喪失系はもともと弱いが(キセキのpvとか)、この映画はずっと泣いていた。

しずかーなおだやかーな雰囲気だけど、内容がシビアすぎる。それにアリダヴァリの純情乙女な演技がみてて辛すぎる。

最後は救いがないようにも見えるが、自分はなぜかテレーズを信じてしまっている。

あと、本当に愛した人だったらどんなに変わっててもわかると思う。別人ではないと思う。(ロマンチストとよく言われる)

どんだけ感受性あったらこの映画作れるんだろうか?

バイザウェイ、アンリコルピって何者?
前半は退屈😅

徐々に戦争背景が
見えてくる巧みな演出

鏡ごしに見た
手術跡のような
大きな傷は
想像力をかきたて

ラスト、
その一瞬で
戦争の悲惨さを
観る側に訴えかけてくる

体は忘れてなかった
パリでカフェを営むテレーズはある日、一人の浮浪者が16年前にゲシュタポに強制連行されたまま行方不明になった夫アズベールにそっくりで、言葉を失うがひとり男の後を追う―

川縁の静かで穏やかな時間が流れるなかで、ホームレスの家でのテレーズの探り探りの会話、カフェでの男の家族とテレーズの極端に大袈裟な芝居の緊張感の中に仄かに漂う可笑しみなど、どの場面も空間の切り取りかたが上手い。
特にレコード機の前で二人が「セビリアの理髪師」を聴きながら口ずさみ笑い合うシーンのなんて豊かで幸せな空間なことか。

名前が違う、体型が違う、話し方が違う、聴いてた音楽は同じ、ダンスがうまいのは同じなど本人なのかどうなのか気になる男の情報の出し方がうまい。

無くしても消えない戦争の爪痕

「三つの小さな音符」を踊る最中テレーズが発見する後頭部の長いキズ、そこから夜の街中を走る男達の流れのドライブ感。夜空に響く大勢の「アルベール・ラングロア」にハッとしておそるおそる両手を揚げるアルベールの後ろ姿は、目に焼き付いて離れない哀しいシーン。

カフェにある大きな鏡とホームレスの家のバキバキの鏡の対比、アルベールが紐で縛って大事にしてる木箱に入った雑誌の切り抜きは記憶の奥の大事な何かなのか。

過去の出来事も大事だが、今目の前の人物といかに豊かな時間を過ごすかも大事だということを教えてくれる。

ラストのテレーズが「冬になったらまた戻ってくるわ」と幸せな時間にはもう戻れないのを悟ったかのような表情で言い放ったのも印象的。

セリフで説明するより映像で見せる方が何倍も伝わるのが映画を楽しむ醍醐味だと再認識した。