この映画からしばらく後の「許されざる者」が従来の西部劇とはだいぶ趣向が違うことを考えると、クリント・イーストウッドにとっては西部劇らしい西部劇の最後の作品ではないだろうか。
ストックバーンにやられたであろう背中の傷や、過去の出来事が詳しく語られないが、「牧師」というのはかなり唐突で無理がある設定だ。だがイーストウッドの牧師姿はなかなか似合ってた。
保安官ストックバーンとその仲間たちが弱すぎたのは残念だった。
銃撃戦も平均点の出来で、イーストウッドの西部劇集大成とまでは言えないだろう。
ラストは「シェーン」そのままで、観ていてなんだか気恥ずかしくなってしまった。
そして、あのリチャード・キールが007のジョーズっぽい役そのままで笑えた。