TakahashiKie

日本のいちばん長い日のTakahashiKieのレビュー・感想・評価

日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)
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戦争は簡単に始まるが終わらせるのはほんと大変…。オフィシャル文書を作り終えた時の大臣たちのドッと出た疲れや、天皇のお言葉にクゥっと涙する姿、真夏のジリジリした暑さに緊張の汗。モノクロ映画なのに匂いまで伝わってくるような。
淡々と事実のみ忠実に描いているけど、反戦のメッセージを込めに込めた岡本喜八や役者の気概がひしひし伝わってきました。

後半の宮城事件は観ているのが辛かった。無敵の日本を信じていたが故に、戦いを続けるべきだと決起を起こす陸軍たち。失った仲間のことを思うばかりに、その純真さ故に、ジワジワと狂気に蝕まれていく若い兵たちが悲しい。

映画一本通して、阿南惟幾スポットがよく当たっていたと思う。彼みたいな上司がほしい。み終わったあとも色々と知りたくて阿南惟幾のWiki見てたら泣けてきた。
あと森赳中将の息子がテレビで「この事件に関わった者に恨みはない」と発言したというWikiにも泣けた。
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