松長もんど

L.A.大捜査線/狼たちの街の松長もんどのレビュー・感想・評価

L.A.大捜査線/狼たちの街(1985年製作の映画)
4.0
通貨偽造団”マスターズ”を追う捜査官リチャード・チャンス。強引な捜査が故に自ら深みにハマっていくー

登場人物全員が冷酷であり、救いようがないこの空気感が堪らない傑作。”狼たちの街”とはよく言ったものだ。とにかく暗い、暗い、暗い。北野武が影響を受けたと言うのも頷ける。そしてマスターズのボスを演じるのは”ウィレム・デフォー”。どの角度から、どう見ても悪役である。

音楽に関してだが、良くも悪くも80年代臭が半端なくこれが何とも言い難い(笑) 楽曲自体は悪くないのだが、本編の雰囲気にどうも合っていない気がする。監督の意思なのかどうなのかが気になる所だ。
因みにその監督と言うのが『フレンチ・コネクション (1971)』で有名なウィリアム・フリードキン。こちらは名作と名高く知名度もあるが、本作はと言うとなかなかDVDレンタルされておらずどうしても観たかったので今回盤を購入した次第。