ぼうるちゃん

ハンナとその姉妹のぼうるちゃんのレビュー・感想・評価

ハンナとその姉妹(1986年製作の映画)
3.6

休み前のウディアレンほど「おおウディアレンだ、、、」という気持ちになるものはない、、、!

適当に見れる割に、ちゃんとくつろげ、それなりに満足感がある、、、
とかいう感想も言いづらくなったもんだ。

彼ともよく「しかしウディアレンは難しい!」という話はするが、結局「ステップファザーは娘と結婚しない、、、でも彼に限らずそういうのが腐るほど多いのも事実」みたいな不思議な感じになって終わる。

しかしこれなかなか不思議な境地から見る感じやで、、、と不穏なジョークに時々ううむとなる。
かといってドキュメンタリー見る気にはならない甘ちゃん。

クルクル回るカメラが大人のメリーゴーランドという感じがして、美しかった。

いくら賢げに振る舞おうが大なり小なり盛った犬猫の哀れさがあり、それでもしょうもない大人の「やれやれ」感を出すことには惜しみない、その中で言えばやたら病や死を怖がってる兄ちゃんはシンプルに見える。


噂によると、PTAなどは本当に不倫三昧で非常にみっともないらしいが、それなりに見えるそれぞれのメロドラマがあるのかもしれない。

しかしウディアレンの撮るニューヨーク、、、どうしてこんなにキラキラしているのだろうな!
定住まともにしたことがない故に、自分には郷愁でなく、ここまで「今」の感覚を持ってひとつの都市を愛するのは、そぶりですらできないなぁと羨ましさをいつも感じる。