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サブリナのhitomiのレビュー・感想・評価

サブリナ(1995年製作の映画)
2.5
リメイク版だと知らずに鑑賞。
前半は楽しかったけど、後半はテンポが落ちてなかなか進まず、はっきりしない登場人物たちにイライラ。早く終わらないかなあと思いながら観てしまいました。

サブリナは自我がしっかりしているように見えるけれど、それを形作ったのはあくまでも他人ばかりな気がしてしまう。人間なんてそんなものかもしれないけれど、彼女がどうしたいのかがほとんど描かれておらずモヤモヤしました。女性が仕事で活躍する姿はパリや秘書ばかりだし、どれもいわゆる「女性らしい」仕事ばかり。サブリナは「なぜか」仕事をしなくてもロングアイランドで生活ができているようだし、パリでも困ったことがなかったように描かれている。
海外で生活したことのある人なら特に分かると思うけれど、たいして言葉も分からない国で暮らすのほんとうに大変。あんな夢物語みたいなもんじゃない。毎日がサバイバルだし辛いことがたっっくさんある。
見知らぬ土地でただ生活するだけでも大変なのに、その部分は全く描かれず、まるで彼女がそれを感じていないみたい。そこに一番腹が立つ。

結局なにが言いたいのか、メッセージ性も感じられなくって残念。ただ、音楽と街並みは素敵だった。
ぜひオードリーヘップバーンの方も観たい。
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