Danny

ロード・オブ・ドッグタウンのDannyのレビュー・感想・評価

5.0
【青春】
【映画好きのきっかけ】

70年代西海岸カルチャー、ファッション。ドキュメンタリーなしっとり感。
この作品で、映画も、スケボーも、ファッションも好きになったと言って過言ではない。

中学一年の時、BTTFの影響ではじめたスケボーの映画を調べて
一人でツタヤに借りに行った映画。
帰りに当時流行ってたリプトンのミルクティーをファミマではじめて買って、
それ飲みながら夢中になって観た。

見終わった後、自分のデッキにめっちゃ落書きしたし
ちょっと古い西海岸アメカジのファッションの影響を受けて、ライトオンとかでジェイと似たようなの漁ってたなぁ…

何が言いたいかって
この映画こそ、
リアルに私の青春なんです。笑


『俺の活躍で儲けてるのに、分け前がないのはおかしい!』
『指図を受けてやるスケボーとサーフィンに、何の意味がある?』
『俺が面倒見てやったのに、結局金かよ。』

自由にバカやっていた無邪気な連中が、それぞれの選択をする様が
寂れていく西海岸とシンクロしていて。
登場人物一人一人の心情が、密に伝わる描かれ方は、この映画ならでは。


トニーとステイシーの選択は現実的だと思う。自分もそうすると思う。
でも、ジェイが一番かっこいい。
ジェイの生き方こそ、このカルチャーなんだと強く思う。
スキップ…ヒースレジャーの名演技は、説明するまでもない。

湿っぽくはないのだが、それぞれの思いが交わって。
知名度の比較を無しにすれば、ボヘミアンラプソディなんかに匹敵するドキュメンタリー。
自由を生きる男のカッコよさなら、断トツの映画です。
Danny

Danny