ひらさま

鬼婆のひらさまのレビュー・感想・評価

鬼婆(1964年製作の映画)
3.8
凄いモン観ちゃったよーな気がする(ー ー;)
乙羽信子と吉村実子は思わず製作年度(1964年!)を再確認しちゃうほどの、唖然とするよーな文字通り体当たりの熱演
ほぼ、普通に乳丸出しです、2人とも
息子を戦さで失った母と嫁、そこへ生きて戻ってきた男
嫁と男はお互いを求め合うが、面白くないのは母
最初は嫁の不貞を咎めていると思いきや、実は自分も男が欲しくて堪らない(笑)
やがて落武者を殺し、鬼の面を手に入れると、夜な夜な男と逢い引きに出かける嫁を、鬼の面を被り脅かす
ところが…
後半から終盤はホラーです
えらい事になっちゃいます(汗)
全編、生き物のように蠢く群生した一面のススキの中だけで、3人の男女が繰り広げる欲望と愛憎とセックスの狂乱
臭い物には蓋をしてばかりじゃなかった新藤兼人を初めとした当時の映画人の気概が伝わる一編