不定期更新、イタリアホラーの父、マリオ・バーヴァ祭りその16
冒頭から赤、青、黒、赤紫、緑とバーヴァらしい色彩に溢れた画面。
オープニングロールは人物の静止画風でオシャレ。
白いもやが立ち込め人影が浮かぶ中や、暗闇に色彩豊かな灯りが点滅する中など、ムード満点で迫り来る仮面の怪人。
殺された女性の秘密が書かれた日記を巡ってみんなの視線がリレーみたいに行き交う。
男たちも女たちも腹に一物抱えてそうで、どの人も妖しい…。
猟奇的な動機かと思っていたけど、意外と色と欲という理解できる話。
個人的には美女群の中、マダムが一番美しい人と思いました。マダムが屋敷で不安になるシーンはインテリアも色使いも美しくて。
凄いセンスだなと思ったのが、美女が白目むいた死体が何体もドミノ倒しみたいに重なるように並べられたシーン。
ジャーロなんで、美女が残酷に殺されていくのを楽しむ(?)映画です。
アメリカ向けオープニングタイトルロールは髑髏と針金マネキンが合体したものの迫力ある静止画で、これもまたオシャレなのでした。