映画ネズミ

ギャラクシー・クエストの映画ネズミのレビュー・感想・評価

ギャラクシー・クエスト(1999年製作の映画)
4.2
 おかげさまで、100人の方にフォローしていただきました! ありがとうございます!!

 今後も、拙い文章ですが、私なりに、心を動かされた映画について、いいところを見て皆さんにお伝えできるよう、努力してまいります。

 さて、今回は少し昔の映画ですが、『ギャラクシー・クエスト』です!

向いている人:①宇宙を舞台にした冒険映画が好きな人
       ②コメディ映画が好きな人
       ③『ザ・マジックアワー』が好きな人

 かつて、宇宙を舞台に宇宙船プロテクター号のクルーが冒険をする「ギャラクシー・クエスト」というテレビドラマが大流行した。その主要キャストたちは、放送終了から20年以上経った現在では、今やファンイベントを生活の糧にして自堕落な人生を送っていた。そんなある日、イベント会場に「サーミアン星人」と名乗る者たちがやってきて、キャストたちに「暴君サリスから故郷を救ってほしい」と言われる……。

 いわゆる「勘違いコメディ」です。日本では、三谷幸喜さんの『ザ・マジックアワー』がありましたね。あれは、売れない俳優が凄腕のヒットマンだと勘違いされたことから始まるドタバタコメディでしたが、本作では、『スター・トレック』みたいなドラマに出ていた俳優たちが、「本物の宇宙船クルー」だと勘違いされてしまったことから始まるドタバタコメディです。

 なんと、この宇宙人たち、ドラマに出てきた宇宙船をそっくりそのまま再現してる!(でも、SF映画のファンの中には、同じようなことをする人がいるらしいですね)

 しかも、出てくる冒険も、SF映画でありそうな展開ばかり。でもいちいち面白いです。『スター・トレック』を知っているとより楽しめますが、知らなくても十分楽しいです。かわいい顔をした肉食エイリアンや、岩石でできた怪物など、個性豊かなクリーチャーがたくさん登場します。サーミアン星人との、微妙にかみ合わない会話も楽しいです。

 もちろん、『スター・トレック』ばりに、画面越しに通信をして駆け引きをする展開もあれば、

 『スター・ウォーズ』ばりに光線銃を撃ち合う銃撃戦もあり、退屈しません。

 こういう映画のキモというのは、「ニセモノのヒーローがホンモノのヒーローになる瞬間」です。それも、この映画は本当に見事に描いています。冒頭で出てきた、ある「恥ずかしいセリフ」が、後半では燃える「勇気の合言葉」になっていきます。

 俳優陣も豪華です。

 主人公のジェイソン=タガート艦長には、『トイ・ストーリー』のバズ役でおなじみティム・アレン。ヘンな頭のドクター・ラザラスには、『ハリー・ポッター』のスネイプ先生でおなじみ故アラン・リックマン。めんどくさそうな顔がいちいち笑いを誘います。「コンピュータの指示を繰り返すだけ」の女性士官には、リプリーことシガニー・ウィーバー。ほかにもサム・ロックウェル、ジャスティン・ロングなど、今活躍する俳優さんばかり。

 映画とは、「こんなことあったらいいな」を描くものですが、本作はまさにそれのお手本。宇宙が舞台の冒険映画が好きな人にも、コメディ映画が好きな人にも、おススメです!

ネバーギブアップ、ネバーサレンダー‼️
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