風ノ助

幸福(しあわせ)の風ノ助のレビュー・感想・評価

幸福(しあわせ)(1964年製作の映画)
4.0
向日葵の咲く野原を二人の子供を連れた夫婦が歩いているオープニング

幸せそうな家族の日常が描かれています
色使いも可愛くファッションや小物やポップアートもお洒落に演出されている美しい映像です
色に何か隠されたテーマがあるのでしょうか
枝にシフォンの布をかけて子どもたちのお昼寝用の寝床作るの素敵ですね♡

主人公の男はやたらと「僕は幸せだ」と言います

時折意味ありげなショットが挟まれちょっと不穏です

「幸福な家庭はどれも似たものだが、不幸な家庭はいずれもそれぞれに不幸なものである」というトルストイの言葉を思い出しました
あれ?オープニングシーンはどっちの女性だったんだろう?
どっちでもいいんですよね、幸せなら

僕が幸せなことが君の幸せだよね、と信じて疑わない男を描いたホラーでした
風ノ助

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