僕は『カリオストロ』より断然こちら!
ルパン三世に最終回があるとしたらこの作品にすべきだと勝手に思っております。
『登場人物で誰が好きか』というアンケートを取ると、最近では次元がトップになる事が多いらしいですが、スカしてんじゃねぇよ、ってなモンですよ!(※あくまで個人的な意見です)。
やっぱルパンでしょ!これはルパンによるルパンのための映画です。
本作は『ルパンのアイデンティティ』がテーマとなっていて、彼自身の内面を深く掘り下げる事と、ある意味で彼に似た存在である敵役・マモーとの対決を描く事で、シリーズ全体の魅力を紐解く総括的な内容になっています(この構図は「ダークナイト」や「ヒート」に近いかもしれない)。
作風もアニメ初期特有の大人向けな渋いもの。ルパン一味の関係性もただの馴れ合いではないし、過剰な『実は良い人』的な描写もない。これこれ、これですよ。
ルパンと不二子の愛についての描写も深く、描くべき所をしっかり押さえた正に決定版!
オススメです。