らもちー

ルパン三世 ルパンVS複製人間のらもちーのネタバレレビュー・内容・結末

4.4

このレビューはネタバレを含みます

面白かった。最初から最後までエンターテインメントをこれでもかと詰め込んだサービス精神の塊みたいな作品。

キャラ立ちもやはりすごい。全てのキャラクターがきちんと立っていて、途中で出番を忘れられることなくストーリーに絡んでいる。

ルパンのセリフもいちいちかっこよくて好き。

ヒロインである不二子が本当に魅力的。女を使いつつ非常に逞しくしたたか。アニメ映画は庇護欲を駆り立てるような造形のヒロインを使うことが多い印象があるので、不二子のように美人でありながら油断ならない自立したキャラクター(かなりタフ)というのは貴重に思える。

ストーリーが複雑だった。

ラストでルパンが不二子の乳首を突っつくシーン、とても好きだなぁ!

始終、銭形のおっちゃんが笑いを取ってくれる。ルパンの潜在意識の中に五右衛門でも次元でもなく銭形のおっちゃんがいたのはなぜか嬉しくなってしまう。


ルパンの首吊りシーンが印象的な冒頭。死んだと思われたルパンがなぜか生きているのが伏線になってる。
ルパンは不二子の依頼で賢者の石的なサムシングを盗み出し不二子に渡すが、実はルパンは賢者の石に見せかけた盗聴器を渡していた。
盗聴器の存在に気づかれ、不二子のバックに付いているマモという謎の大富豪に狙われる。


ヘリや超大型トラクターのような乗り物でド派手に追いかけ回されるルパン。辛くも逃げきれたかに思われたがそこに現れた不二子にしてやられルパンはマモの元に拉致される。マモはルパンに永遠の命の話を聞かせる。マモは不二子と契約を結んでいた。それは賢者の石を手に入れる代わりにルパンと不二子を不老不死にするというもの。しかしマモはルパンと不二子のいい仲に嫉妬しルパンをこき下ろし殺そう(永遠の眠りにつかせよう)とする。しかしそれも五右衛門と次元によって邪魔される。五右衛門は敵との戦いの最中、斬鉄剣が折れたことにショックを受け姿をくらます。目を覚ましたルパンの元にまたマモが現れ自分は神だと言い不二子を攫う。ルパンは不老不死はクローン技術で細胞を繰り返し育ててることに過ぎないことを見抜いていた。ルパンは神の存在を否定し不二子を取り返すためマモの元に向かう。


マモ屋敷でマモクローンに出くわし、クローンはコピーを繰り返すことで粗悪品になっていく事などを知る。折れた斬鉄剣を利用することでルパンはマモオリジナルを殺すことに成功。しかしその後真のオリジナルマモが登場。それは巨大な脳みそだった。オリジナルマモは宇宙に旅立ちやがて地球に本当の神として舞い戻ることを宣言し、ロケットに乗って旅立つ。



オリジナルマモはロケットに乗って宇宙への旅を始めるがルパンが取り付けた爆弾により爆破され死を迎える。ルパンが「感謝しろ、やっと死ねるんだから」みたいな事を言うのが印象的。
オチとしてルパンは偉い人(世界の偉い人のトップに立ってるおっさんみたいな解説が途中にある)に口封じのために命を狙われて逃げ回るところで終わる。
らもちー

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