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成熟のtomharakのレビュー・感想・評価

成熟(1971年製作の映画)
1.9
ラピュタ阿佐ヶ谷レイトショーの関根恵子特集上映、ラストの作品。

山形県庄内平野の鼠ヶ関で古くから行われている「みこし流し」。高校写真部員のヒロインは、この祭りに伝わるしきたりを破ったことから、たいへんな騒動に巻きこまれる…というストーリーを聞いた時点では、土着で湿ついて淫靡で横溝な展開をめちゃ想像してたんですが全然そんなんじゃなかったね!いや、確かにムラビト全員の正気を疑うような閉鎖されたコミュニティ特有の怖さを感じるトンデモ展開はあったけども!
基本呑気でポンヤリしたテンションで話は進む。

…進むんだけど、うーん…やはり『樹氷悲歌』と同じく、ここ一連観てきた関根恵子主演映画の中でも湯浅憲明監督作品はひときわ微妙…

郷土PRビデオか?ってくらい山形の祭りや名跡紹介をふんだんに盛り込みつつ基本テンポ悪く、たたりVS許嫁問題やよくわかんないけど若干ウェストサイドストーリー風味の水産VS農業の高校対立(水産側に農薬、先に撒かれて悔しい!ってのは凄いよな)や乳首黒くね?からはじまる妊娠疑惑や結果見してくんない写真コンテストやすげー都合良いこれからの農業(浜田似のお前、旦那が漁で居ない間に仕掛ける気満々だろ!っつう)などなど、焦点が絞れておらず、且つそこに関わるコトの真相にさほど興味も持てないし明かされたとこでハァ…っつうお話がダラダラ続いた上に最後いろいろ雑にまとめられて終わる。
この映画もやはり、居なくても問題なかったり、役割まとめられるキャラが多いような気がすんだよね…
先生ってそんな最後あんな感じで飾るほどこのお話に重要だった?とか描き方のバランスもおかしいんすよね…

あとはねえ、言いたくないんすけどせっかく乳首の話題出たのにせめてもの「脱ぎ」も無い、ってのは…

関根恵子の一生懸命方言ガールっぷりとかやっぱりひたすら可愛いし見所無いわけじゃあないけど…

微妙っしたね…
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