しゅん

恋山彦のしゅんのレビュー・感想・評価

恋山彦(1959年製作の映画)
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神保町シアター、新春時代劇傑作選

マキノ雅弘作品、連続で鑑賞。
まず話がやばい。吉川英治の原作がすでにやばいみたいだが、徳川綱吉治世の江戸の世に、伊那(現長野県)に潜んでいた平家の残党一家が乗り込んできて将軍に退位を命ずる展開は正に荒唐無稽。しかもドッペルゲンガー的な挿話が後半用意されててしっちゃかめっちゃか。しかし、少しずつ哀愁立ちこめて、最後はただただ悲しい…。
冒頭とラストの舞の場面と綱吉相手に見得を切る場面が見物です。伊藤雄之介の険しいけど間の抜けた顔とおてんば娘の丘さとみ(やっぱかわいい)がいい味だしてる。
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