おそらく世界で最も知られているマリの映画。(どのくらい有名かというと日本でもVHSが都心ではレンタルできるくらい)
基本的にはアフリカの映画らしく静かなタッチで描写されるのだけど、冒頭の灼熱のシーンとかラストのよくわからない魔術のシーンとか異国情緒が中々強烈な場面も多くて、非常に独特な作品だった。
とはいえ一般受けはとてもじゃないが狙えそうにないこんな独特の作品に、よくもまあ審査員賞を与えたものだと当時のカンヌ審査員陣には感服するけど、調べたらイヴ・モンタンとかテオ・アンゲロプロスとか個性派が多かったからそれが有利に働いたのかもしれない。
でもカンヌで受賞したってことで馴染みの薄いマリという国の作品に触れる機会も出来たのだし、そういう意味で当時の審査員らには感謝したい。