Ash国立ホラー大学院卒論執筆

オーロラの彼方へのAsh国立ホラー大学院卒論執筆のレビュー・感想・評価

オーロラの彼方へ(2000年製作の映画)
4.3
【究極の万人受け映画】

ジャケットからは想像できないほどのサスペンス感。感傷的なヒューマンドラマ要素もあり、ダーティハリー的なアクションもある。冒頭からハラハラドキドキでガンガン飛ばしてくる。車で例えると、いきなりアクセルべた踏み。駐車場からべた踏みでノンストップゴール。最後の方とかニトロ使っちゃってるよ。

この映画を嫌いな人はもしかしたらいるかも知れないけど、「つまらない」「途中で飽きた」は無いと思う。サスペンス苦手でも大丈夫だし、ヒューマンドラマ苦手でも問題なし。
そういう意味では万能な作品であり、興行収入世界2位のタイタニックを彷彿とさせる。

ストーリーとしては、タイムスリップもので『バタフライエフェクト』『君の名は』と構造的に似ている。新海誠はこの映画を観ていることはほぼ間違いないだろう…。(それぐらい似てる)

個人的にはラストのカットがかなり好き。努力の成果というか幸せの原風景みたいなものが、コントラストの調節された画像で強烈に印象づけられた。BGMのサビに差し掛かるあのシーンは何度も再生したな。美しすぎる。