風の旅人

オーロラの彼方への風の旅人のレビュー・感想・評価

オーロラの彼方へ(2000年製作の映画)
4.0
消防士「だった」父と警察官に「なった」息子の時を超えた交流を描いた物語。

1969年、夜空にはオーロラが出ていた。
消防士のフランク(デニス・クエード)は地下変電所の火災からすんでのところで作業員を救出して帰宅する。
1999年、夜空にはオーロラが出ていた。
同棲中の恋人に出ていかれ傷心のジョン(ジム・カヴィーゼル)は、長い間押し入れに眠っていた父親の遺品のアマチュア無線機を発見する。
ジョンは無線機をいじっている内に、何者かとつながる。
それは30年前の父親だった!

オーロラが原因で起こった「声のタイムトラベル」。
宇宙的な現象が時間に影響を与えるという設定は、『君の名は。』に通じるものがある。
元ネタの一つかもしれない。
前半はSF、後半はサスペンスの二重底。
父親を救ったことで未来が変わり、ナイチンゲール事件の被害者を増やしてしまったジョンは、父親と協力して犯人を追っていく。
過去と現在が呼応する展開がスリリングだった。
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